“母”, “形見” ,“着物”この言葉を検索すると実にたくさんの“困った”が目に留まります。形見分けで貰ったはいいが、自分で着る当てもなく、処分するのも忍びない。収納スペースやお手入れのことを考えると、悩んでしまうのも理解できます。
着物や帯に使われている絹は、とてもデリケートな素材です。防虫対策や湿気対策にと密閉ケースに納める方も多いようですが、適度な風通しも不可欠であることは皆さんもご存じのことと思います。
そんな形見の品、肩身の狭い思いをさせてしまうのは可哀そうですよ! 半世紀も前の品物でも高価な素材であることにはかわりありません。普段使わないものであれば、普段使うものに変えてあげることもひとつの方法だと私は思うのです。
母の思いが詰まった着物は形を変え、私と母の思い出がたくさん詰まったバッグに生まれ変わる。そんな提案を私はしたいのです‥。
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